本籍の移動のメリットとデメリット

本籍の移動に伴い、メリットとデメリットが生じます。

それぞれどのようなことが生じるのかを見ていきましょう。

まずは本籍を移動することのメリットについてです。

メリット(1)

本籍を現在の住所付近にすることで、必要なときに戸籍謄本を取るのに便利。

あなたの生活圏内で手続きが済めば、時間もかからず簡単に戸籍謄本を取れます。

入学や就職、パスポートの申請などで戸籍謄本を取りに行きたいのに、実家など遠いところに本籍を置いていると、いちいと取り寄せなくてはならなくなり、大変不便なことになります。

メリット(2)

離婚歴などが転記されない。

本籍を移動した転籍先では、現在の身分のみ記載されるので、例えば過去離婚された場合は、新しい自治体に本籍地を移すことによって、離婚事例は移記され無いことになっています。

ただし、除籍は80年間保存されますから変更履歴をたどれば分かってしまいます。

 

さて、次にデメリットをみてみましょう。

 

デメリット(1)

メリットの裏返しで、現在の生活圏内から遠くに本籍を置いてしまうと、必要手続きが面倒となります。

デメリット(2)

相続の際は面倒

例えば親が亡くなった際に、自分が相続人だった場合、親の出生以来の連続した戸籍謄本が必要になってきて、全部集めるのが大変な場合があります。

何度も転籍していれば,手間と手数料がかかります。