離婚と戸籍

戸籍というのは意外と知られていない制度のため、いざこのようにしたいと考えてもあなたの望み通りにならない場合もありますので、そのようなケースに遭遇した人はもちろん、予備知識として知っておきたい戸籍のことについてご説明したいと思います。

戸籍と離婚は切っても切れない関係にあります。

よく離婚される人が疑問に思うことを例にとって戸籍について考えて見ましょう。

離婚するということは夫婦で無くなるわけですから、夫婦で戸籍の移動が生じてくるわけです。ちなみに、離婚するに当たって子供は戸籍の移動はありません。

夫婦が離婚すれば戸籍上では筆頭者は移動しません。移動するのは妻のほうです。妻は新しい戸籍へ移動するか、結婚前の戸籍へ移動するかをしなくてはなりません。

ここでよく皆さんが疑問に思うことは、子供の戸籍です。子供が夫ではなく妻が育てることになった場合、子供の戸籍はどうなるのでしょうか。妻が親権者となった場合、夫が筆頭者の場合は子供の戸籍は夫のほうにあります。

そこで、母親の戸籍に移したいという場合は、「入籍届」という届出が必要となってきます。入籍届をする場合は、家庭裁判所の許可が必要となってきます。


離婚の事実を消去!?

次に、離婚の際に気になる人は気になってしまって、どうにかならないかと試行錯誤することですが、「離婚したいことを隠す方法は無いか。戸籍上から離婚履歴を消したい」と思う人が決して少なくないはずです。

結論から申すと「離婚したことは戸籍上から消すことはできません」

離婚後に本籍を移すと戸籍には離婚したことは記載されませんので安心することはできません。

なぜなら転籍前の戸籍は除籍となって保存されており、離婚したというう記載はそのままとなっております。

転籍を何回もすれば離婚歴が消えると思っている人もいることでしょうが、何度転籍しても消えません。なぜなら戸籍は除籍という形で80年保存されるわけですから、あなたが生きているうちは離婚歴は消えることはないのです。