カレーライスの概要、歴史

カレーライスはいまや日本の国民食として定着していますが、
カレーライスにはどのような歴史があり、どのようにして日本に定着したのかみてみましょう。
カレーの歴史をみてみるとカレーのルーツはインドとして日本人なら誰もが知っていますよね。
でも、ルーツのインドのカレーは私達が食べているカレーとはだいぶ異なったものだということをご存知の方は多いのではないでしょうか。
日本のカレーとインドのカレーはなんでこう異なっているのでしょうか。
もともと、日本にカレーライスが伝わってきたのはイギリスからだったのです。
イギリスはインドを植民地にしていたこともあって、
イギリスの中でインドカレーを欧風シチューにのようなアレンジを加えた料理が日本に伝わってきたようです。
つまり、カレーのルーツはインドですが、イギリスによって欧州風にアレンジされたカレーが日本にはいってきたものといわれています。
次に、日本にカレーが入ってきた経緯と、日本において普及するまでの経緯をみてみましょう。
日本で初めてカレーに入ってきたのは1860年の文久3年に遡ります。
当時、江戸幕府の遣欧使節一行が渡航中にインド人に会った際に、
彼らが食していたカレーを初めてみたことが始まりです。
遣欧使によると彼らの食していたものを「どろどろのようなものをご飯の上にのせて手で食べていた」ということを記載した内容がみつかっています。
その後、日本に入ってきたのは明治初期に西洋料理と一緒にカレーライスが伝わってきました。
その後、カレーライスは高級料理としてとても一般庶民が食べられるような料理ではなかった時代があります。
昭和初期にはカレー粉を販売する食品会社が増えたことで、急激に家庭で食べられる庶民料理になってきました。
戦争が始まるとカレーは製造中止されることになります。
昭和30年には固形ルー、昭和40年にはレトルトカレーが登場すると
日本人が好きな料理にはいつもトップランクに位置する日本人に愛される料理になりました。